かなしみ

ずっとずっとかなしかったことが、時間が経って丹念に撫でてたら、そしてそのあとよく日にあてて風をあてて、放っておいたら、すこし平気になってきた。平気になってきたのに、なんだかひどく不安だ。気持ちの奥底にずっとあるのだと思っていたものがいつのまにかなくなっていることは、すごく怖いかも。

でもかなしみの深さで何かを測る必要はないよな。張り合う必要もないしな。かなしみがなくなるかなしみと、かなしみがなくならないためにすこし無理をしてかなしむことは、どちらがかなしいんだろう。それこそ不毛だ、かなしみなんかなくならないかもしれないし。

 

じゃあ、さて、どう生きよう。やさしくなりたいね。毎日こんなことを考えています。