暑い夏

 誰にでも好かれたい。みんながわたしに優しくしてほしい。みんなわたしを見てくれよ〜。

こんなことばっかり考えるようになってしまった。政治は最悪、世の中も最悪、苦し過ぎることがたくさんあるが、わたしは蚊帳の外気分でいる。蚊帳の外でいいのか。いいんじゃない、自分がよければなんでもいいんじゃない。考えたくないわたしが耳元でわあわあ言っている。じゃ、いいかあ。毎日を過ごしている。

 

 18歳だったわたしが24歳のわたしを見たらどう思うだろうな。わたしは今そばにいてくれる人やわたしを好きでいてくれる人が全員背を向けていなくなる夢を見るよ。

 

 やさしくなりたかったことを忘れていた。でもそれだって自己満足のやさしいふりだったはずだ。それでも、ふりさえも忘れたらどうにもならないよな。

 

 いつも、自分のことが大好きというポーズをとっているんだけど、泣きたくなるくらい正反対のことを思っているよ。自分を好意的に思ってくれている人達、または自分を好きな人に、のしかかってしか関係を築いていけないくせに、自分のことを好きな人を、この人何にも見えてないんだなと思ってしまうなどと、最悪な感じの日々です。だから自分のことを絶対に好きになってくれなさそうな人に執着してしまう。周りにいてくれる大切な人にこの自分の悪いところが絶対いつかバレるとわかっているのに、この悪循環の思考回路から抜け出せない。分かっています。自己肯定感を高めるみたいなことがこんなに難しいと思わなかった。根っこのじめっとした性分は付け焼き刃ではどうにもならない。どうにもならないなりにどうにかしないといけないよね。でも分からないのだ。きっといつか本当に誰かがわたしに背を向けるまで分からないのだ。