それでも覗きこむのさ

 今年は冬がすごく寒かったので、春の兆しがこんなにもうれしい。

と思っていたら、なんだかまたしとしとの雨はいつの間にか雪に変わっていたり、とけかけの雪道でしっかりすべって転んだりしている。もどかしいなあ、三寒四温というやつかしら。

この町に住んで3年が経った。この冬が今まででいちばん寒い。関東の梅の開花をとてもうらやましく思う最近です。

 

2月はなんだかずっとどんよりした気持ちで居てしまった(あと13年ぶりにインフルエンザにかかってしんどかった)。そしていつの間にか21歳になってしまっていた。自分のできない事に対して誠実じゃなくなってきた。友達との話し方がなんだかよく分からなくなってきた。勝手に距離を感じてぎこちない行動を取ってしまうような気がする。しかしもう進路の悩みや体調不良が少しふっきれて元気になってきた。なんだかいろいろと佳境です。佳境って言いたいだけ。元気もりもり。おう。やってやんぞ。

 

3月初めの土日、春の匂いがしそうだった(しなかった)。白鳥がどんどん北へ帰っていく。夕暮れの色がやさしい。空を見上げることが増えた。

 

 

 気づけば冬至は遠くへ、立春も過ぎて春分の日のほうが近くなっていた。わたしはどの季節もわりと好きだし、どの季節も少しずつ苦手だ。ただ、季節が過ぎていくことがなんだかせつなくてそれがとても楽しい。きゅるきゅるする。目の奥がぐるぐるもする。

 

早く夜の帰り道が気持ちいい季節になってほしいです。だれかの家の前を通ったとき一瞬だけする自分とは違うせっけんの匂いが大好き。

 

3月は花を育て始めます。よい冬の終わりを。