色のない鳥

 

映画のエンドロールを見ながら、自分が死んだときに自分のエンドロールが欲しい!と思った。

親: とか友人: とか隣人: とかクレジットされてたらおもしろい。すごく良いね。人生で関わった人全員流すのだ、あの時道尋ねた人とか、友達の知り合いでなんとなく挨拶して他愛ない言葉を交わした人とか、なんかそういうの本当に全員流すのだ、好きだった音楽とかブランドとかのロゴも羅列してやる。

スペシャルサンクスばっかりの人生がいいよ。本当に心の底からそう思う。毎日毎日わたしは泣きそうだ。

憎むくらい大嫌いだった人コーナーも作ったっていい。今は別にそんな人いないけど、でも見た人がちょっと笑える感じになればいい、死ぬまでに1人くらいめちゃくちゃ嫌いなやつだって出来るだろう。

通夜一晩じゃ流しきれないエンドロールが欲しいな。自分じゃ気づけなかった、自分を支えてくれていた人とか、遠くからでも少しでも自分のことを思ってくれてた人も全部全部載せたらめっちゃおもしろいだろうな、幸せだろうな。まあ根本的な話、その時もう自分死んでるんですけど。

 

 

 

過去の日記を読んだ時、考えていることが特に何も変わっちゃいないなと思った。というか、それを思ったり考えたりした時からもう数か月から1年以上、長くて数年経ってることにも驚いた。

 

 

 

わたしが生きている毎日のあれこれ、生活の出来事は、別に全部が全部エンドロールへの伏線なわけじゃない。

でも実は、きっとそうだったらいいなと、常日頃願わずにはいられないよ。