やがてくる大好きな季節

 

ちょうど1年くらい前にも書いたけれど、おだまきという花が好き、たぶんいちばん好き、桜よりもタンポポよりも月見草よりもシクラメンよりも好き。

ふりふりした背の高いものや、赤っぽいスイセンに似た亜種もあるけど、わたしが好きなのは背の少し低い藍色のシンプルなもので、原産はどこなのか分からないけど見た目がすごく日本画みたいでしょ、激烈しっくり感。激烈しっくり感って、語感がすごいね。

この季節はどこの家の軒下にもだいたい咲いていて、きれいね。たくさんある若い緑とはちがう青っぽくて薄い色の葉も、雨や灰色の空とよく似合うから日本ぽいのかなあ。生活に馴染む花の方が好きだな。

 

新しい素敵な青い腕時計や大好きなミントグリーン色の服や捲ったズボン、ひょっこり戻ってきた自転車や短く切った前髪に気分がもこもこする。みんなわたしの初夏のための味方だ。

今年はもしかして上手に生きられるかもしれない。

というのも、初夏がいちばん好きなのにあまりのエネルギーに毎年負けてしまうからで、今年はちゃんとしたいね、やろうね。

 

ともだち、少ないけれど、最近はともだちと話ができるととっても嬉しい。そのまんまもう、嬉しい。ともだちにそばにいてほしいだけです。ぬるい風だったりさらさらしたTシャツだったりシャンプーの匂いだったり、よい初夏にしたいなあ。