フジファブリックSTAND‼︎中野公演

あたためすぎたライブ感想です。

 

 

 

 

2月24日にフジファブリックのSTAND‼︎リリースツアー、中野サンプラザでの追加公演に行ったので、セットリストやその他こまごまを備忘録として。

(備忘録というよりは完全にわたしいちファン個人の感想妄想を垂れ流しているだけになりました)

※要点もまとまらないままに長いです

 

 

12月にリリースした新しいアルバムSTAND‼︎を引っ提げてのツアーということで金沢からzepp東京まで全11公演、の追加公演として中野サンプラザの場所が選ばれた。

このツアーで唯一ホールだけれど、フジファブリックフジファブリックファン、志村正彦のファンにとってこの中野サンプラザは特別な場所で、まずこの中野という地を志村正彦が愛していたこと、そして2010年1月、彼の亡くなった翌月にはここで彼のお別れ会、志村會が行われたこと。彼の生前もここでライブが行われたことがあった(ちょうど10年前?TEENAGERツアーだったと思う)。

ここでの追加公演を決めてくれたことには多かれ少なかれきっと意味があり、とても期待、そして期待と共になんだか不安のような、でもとにかくどきどきしていた。その場にいた人すべてがそうだったように感じる。

 わたしも、東京に来るたびに足を運ぶ中野が大好きだ。

 

 

セットリスト

1. FREEDOM

2. Green Bird

3. SUPER!!

4. ALONE ALONE ALONE

5. Splash!!

6. プレリュード

7. 陽炎

8. have a good time

9. 炎の舞

10. COLORS

11. the light

12. TEENAGER

13. 流線形

14. 夢見るルーザー

15. 徒然モノクローム

16. 夜明けのBEAT

17. ポラリス

18. Girl! Girl! Girl!

EN1. カンヌの休日 feat.山田孝之

EN2. 銀河

EN3. STAR

 

 

 わたしはこのツアーでは仙台レンサと盛岡チェンジウェーブに行ったけれど、どうやらzepp東京から仕様が少し変わったようで、登場SEからキーボード生演奏だった。ギターも入ってたかも。忘れちゃった。かっこよかった。どのツアーでも金澤ダイスケ作曲のSEはかっこいい。宇宙みたい。

ちなみにこの中野サンプラザでの追加公演は、LINE Liveで視聴者に生公開することになっていて、どうなるのか行く人も端末で観る人もみんなわくわく。ああもう。

 

 そのまま1曲目 FREEDOMに、入る。明転してはじめて、今までキーボードダイちゃん、ボーカル総くん、ベース加藤さん、そして後ろにドラムBOBOさんだったのが、加藤さんの隣にドラムセットを置く、一列に並ぶスタイルになっていることに気付いた。フジファブリックとしては初の試みで、きっとステージの広いホールならでは。BOBOさんがよく見えた、こちらもzepp東京からのよう。

もうひとつ大きく変わったことがあって、なんとプロジェクションマッピングのようなものを導入、ステージ前方に薄い幕を張り投影していた。FREEDOMでは歌詞を映しだしていて、LINE Live向けだなあ、フジファブリックもなんだかやるなあ。笑

歌詞がステージを縦横無尽に駆け回るみたいな投影が素敵だった。このSTAND‼︎というアルバムの1曲目、ツアーの始まりに相応しいすべての始まりのような歌、軽快なギターリフと歯切れのよいドラム、でもやっぱりちょっと切ないね。歌詞をしっかり初めて見たわたしは、これも山内総一郎節だなあなんて。

 

 

2曲目 Green Birdも今まではじまりましツアー、BOYS&GIRLSツアーや三日月アドベンチャーツアー、ロックのほそ道で聴いてきたけれど、この曲はどんどん進化する。ほんとうにすごい。この曲をわたしの知ってる言葉で表しきれるのか。切実な言葉が多い。Green Birdは、しかも、ホール向きだと思う。総くんの声が曲が終盤になるにかけてどんどん伸びて響いていく感じ。気持ちがいい。

ストリングスで始まり、この曲もプロジェクションマッピングで光がステージにちりばめられたり、ステージ後方からの光の投影で、幕にひとりずつメンバーの橙色の影が浮かび上がる。この曲、というか志村時代から一貫したフジファブリックの曲の特徴として、様子がどんどん移り変わることが多い。Green Birdも例に漏れず。2番から、ストリングス中心だった伴奏はピアノに移り変わっていく。サビ前の加藤さんのコーラスのアレンジが変わったのも好きだ、"妄想と現実 揺れてる"、コーラスは"現実"のところから入るのだけれど、音源やこれまでのライブとは違い、伸ばした"妄想と"に対するようにピシャリと置くような"現実 揺れてる"。そのあとの"夢はとっくに覚めてるのに"が切実になるような、迫真のようなコーラス。まっすぐ前を見つめる加藤さんの眼差しもいつもかっこいいなあ。サビに向けてドラムも華やかに、鳥が羽ばたくようになるところが好き。最後の"いつまでも消えない残像"、歌だけになるところ、ダイちゃんのコーラスが被さってくるところ、彼のコーラスは最高。この最後のところも、はじまりましツアー(つまり音源化前)では総くんが最後まで歌っていたけれど、その後のツアーでは言葉を引き継ぐようにダイちゃんが最後を歌うところがとっても良い。

そしてこの辺で馬鹿なわたしは「えっもしかしてこれずっとプロジェクションマッピングやるつもりなのかな?」と不安になる。「今日はフジファブリック、薄い幕越しでしか見られない?笑」

 

 

そんなことは勿論ない。笑

3曲目 SUPER!!のイントロに合わせて最後のプロジェクションマッピング、今回のアルバムタイトルSTAND‼︎の文字が。そしてそれとほぼ同時に張りつめた糸が切れるように、ふつりと幕が降りて明転。かっこよすぎてしゃがみ込んで泣くかと思った。

今回のアルバムタイトルSTAND‼︎を1番力強く表しているようなこのSUPER!!は"洗いたての朝さ" "そろそろ行かなくちゃ 予感ばかりの未来は蜃気楼"、晴れやかな曲で総くんの心底楽しそうな笑顔もよく見えた。キーボードダイちゃんが真っ赤なストラトを持って登場するSUPER!!は、ギタリストが2人(しかし翌日のめざましテレビフジファブリックを取り上げた際にこの曲を使用したのは遺憾、ダイちゃんのキーボードを放送せずしてフジファブリックを語るのは許さん)。サビ前2音を弾くだけで大喝采を浴びるダイちゃんが最高に調子に乗っていておもしろいです、総くんと2人でからだをフリフリしたりステージ前方でめちゃくちゃ客を煽ったりと全員楽しそうで破茶滅茶、でもリズム隊がいるからこそできる破茶滅茶だなあ。

"咲き誇れる春を 水平線に沈みゆく夏を 身を焦がした秋を 毛布の中で終わり待つ冬を"  1曲の短いフレーズの中で四季をうたう、まるで志村くんが書いたMUSICを彷彿とさせるような歌詞にハッとする。

 

ここからは少し端折って書きます。

 

 

6曲目プレリュード、総くん曰く「メンバー全員ペーパードライバーなのに作ってしまったクルマの曲(笑)」、さわやかでやさしいのに切ない。こういう歌詞を書かせたら総くんの右に出るものはいないんじゃないかと思うほど、すっと共感させるような言葉を紡ぎ出せるなあと。音源だと優しい声なのだけれど、ライブでは力強い声ですごく良かった。スワンと似てるかも、スワンも今の総くんの声でライブ見たいなあ。

 

 

7曲目 陽炎から始まる怒涛の曲たち、待っていました我らの金澤ダイスケ祭。やっぱりフジファブリックのつくる曲は、へんだ。 それでもって、最高。

ライブを見ていていつも思うのは、志村曲は客を「だまらっしゃい」とピシャリとするような、張り詰めた空気にさせるなあということ。あ、全く悪い意味ではなく!

わたしたちに手出し口出しなど無用、と言わんばかりの迫力で聴いている人を圧倒できる曲を作れるのは志村くんくらい、そしてそれを演奏できるのはフジファブリックだけだな、と思います。意味が分からなすぎてノれないという異論もあるかと思いますが、認めます。

 

 

8曲目have a good time、完全に金澤無双。席がダイちゃん側で、近かったのだけれど、伏し目がちなまつ毛がすごい。きれい。男の人のまつ毛にうっとりすること、あんまりないなあ。なんのレポなんだろう。

手帳の2月24日のページには「have a good time、チャンダイ激ピアノ」の殴り書きが。意味わからん。

 

 

9曲目 炎の舞、出た〜〜〜〜〜〜エレキシタール!エレキシタールて!

こういう時はシタボ(シタールボーカル)って言うんだろうか、山内総一郎は本当に天才鬼才なギタリスト(シタリスト?シタリストて……)だなあと思うのです。 "遊ぼう 炎の中で" という歌詞の通りのように、燃え盛るようなシタールを遊びながら歌う総くんが真っ赤に染まるステージ、圧巻でした。これぞフジファブリックだ!加藤さんのコーラスがたまらない(あとイケメン)。このアルバムはライブ映えする曲ばかりだけれども、その中でも炎の舞はやっぱり生で聴くべきだ……!と思います。

 

曲終わりのMCで炎の舞ができた経緯について語ってくれました。曲づくり期間にあるバンドのライブにフジファブリックメンバー3人で行ったそうで、総くんはあまりの感動に、これを曲にしなければ、と、ちょうどその次の日がメンバーで曲出しをする日だったので、遊び半分で、「これを持っていったらメンバー笑うだろうな」と一晩でつくったそのバンドのオマージュ曲を持ち込み、メンバー大爆笑。それが進化して炎の舞になったらしい。

総「そのバンドはちょっと名前は出せないんです」「ちなみにこの炎の舞、仮タイトルは"イエロー"って言うんですけどもね」

言うてもうてるやないかい。

ちなみにここまでは仙台盛岡でも聞いた話だったのだけれど、中野ではさらにその後日談、その某バンドのボーカルとの話を教えてくれて、炎の舞を聴かせてそれがオマージュだという話をしたら、なんと「さらに"炎の舞の逆オマージュ"をさせてほしい」と。笑 某バンドの新譜を聴いて、「これはまさか逆オマージュ曲なのでは」とニヤリできる日が来るでしょうか、たのしみだな。

 

 

11曲目 the light、夜明けの海辺のような静かさ。静かに迫る波打ち際を彷彿とさせるドラムが特徴的だけれど、この曲、打ち込みでなく叩けるBOBOさんは天才か、というかこれ叩かせるフジファブリック鬼かよ、という曲でした。

 

 

12曲目、TEENAGER。中野だから何か特別な曲をやってくれるかも、と期待していた部分も勿論あったと思うけれど、それでもこの中野サンプラザでTEENAGERのアルバムの中から、しかもTEENAGERをやってくれたのが本当に嬉しかった。今回のツアーのセットリストには含まれていなかったけれど、総くんの「中野は志村くんが好きな街で」、だから彼のお別れ会"志村會"もここ中野サンプラザでやったこと、「今はその志村會ぶりにここに立っている」こと、というMCの後で始まったTEENAGERのイントロの軽やかなキーボード。"何年先だっていつでも追いかけていたいのです"、キラキラしていた、ずるいなあ志村くん。ずるいなあ。

 

 

13曲目からはライブ定番曲、流線形、夢見るルーザー、徒然モノクローム、夜明けのBEATと続く。来るかもしれないと覚悟していたのにTEENAGERで動揺しすぎてあんまり覚えていない大馬鹿者です。

夢見るルーザーでは完全にベースが無双、ベース無双祭り。遠いからあまり手元を見ることができなくて少し残念だったけれど、BOBOさんが絶賛するこの夢見るルーザーは、自由で破茶滅茶、かついつものフジファブリック、これができるのはあのベースありきだなあ、と改めて加藤さんがかっこいいです。そしてさらにイケメン。

 

 

18曲目 Girl!Girl!Girl!、そういえばこの曲もSTAND!!アルバムだった〜〜。

あまりにも異色すぎる。笑

GIRLS、女の子や恋愛についてのコンセプトミニアルバムの中の1曲として出てきた曲、あまりにも不安になる謎感の強い曲、BOYS&GIRLSツアーでは名越さんがいてギターが2本だったからか山内総一郎ソロリサイタルみたいな雰囲気になったNHKホールが頭をよぎったけど笑、今回は最後までギター弾いていてよかったです。笑

まるでディスっているみたいになってしまったけれどちがいます、ごめん。何度でも投げキッスしてくれ、と思いながら見てた……。

 

 

 

 

アンコールは、MV仕様の全員タキシードで登場。

隣にいた子と「まさか来ないよね〜〜」なんて笑って話していたのに、カンヌの休日、まさかのサビで後ろの幕から山田孝之が登場、

その日は朝から盛岡にいたはずでは〜〜???(インスタグラム調べ)

アンコール1曲目はカンヌの休日改め、カンヌの休日 feat.山田孝之でした。びっくりしすぎると「これ本人だろうか、よく似たモノマネ芸人とかそういう類のものではなく?」みたいな謎思考に陥りそうになるのだなあと知る、もちろん本人でした。

 

 

 

アンコール最後の曲はSTAR。志村くんが亡くなってから3人体制になり、総くんがボーカルとして出したはじめのアルバムSTARの表題曲、あの頃と比べて声が太く力強くなったな。

"君の声はこだましてる 頭の中離れないよ 巡る思いは置いといて さあ行きますか " 、「志村くんが作ったバンドだから勝手にやめるわけにいかない」「僕が歌うことでいろいろ言われることも分かっていたけど志村くんの音楽をなくしたくなかった」と去年のインタビューでも語っていたフジファブリックがリリースから6年経って鳴らした決意のSTARは、まるで爆発みたいだった。まるで宇宙の爆発の中にいるみたい、宇宙の中にひとり取り残されて忘れられた宇宙船の冒険のようなSEから繋がっているみたい。

STARのMVを彷彿とさせる照明に圧倒され、キラキラと光り続けるステージをずっとずっと見つめていた。こんなに力強いSTARを聴いたことがなかった。

 

フジファブリックは大丈夫、わたしが言うことではないのだけれど、フジファブリックはもう無敵だと思った。それは志村くんがいなくても大丈夫という意味ではなくて、むしろちっとも志村くんはいなくなってなんかいない。巡る思いは置いといて、でもすべてを引き連れたフジファブリックはなんてかっこいいんだ。

 

 

改修工事できっとがらりと変わってしまう中野サンプラザ、"悲しい場所"で志村くんの大好きな街のフジファブリックとしての歩みを止めないように、自分たちでまた作り上げたんだろうな、と思った。いいバンドだなあ。フジファブリックを好きでよかった。

これからも何度でもずっと、変わっていくバンドなんだと思う、それらをまたドキドキして味わえる日を待つのが楽しみです。