α

 

朝、いつもよりも早く起きたら、晴れてた。秋晴れだな、と外に出たらもう冬の澄んだ空気に近かった。

息は白くて、くちびるに当たるマフラーはやわらかくて、自転車を握る手は冷たくて、キュンとしたのでわざと首をすくめてペダルを漕いだ。

この街に秋はないのか、と思うほどあっという間にぐんぐん過ぎる。

雨の日と晴れの日が交互に繰り返す短い秋が終わって、夜は星がきれいに見えるようになった。いなくなりたい。