「明るい未来」を想像できなくても、「今」を必死に生きなくても、思い出、があれば、ぐんぐんに進むことができるのです、私たちは。
という、西加奈子の本の一節を読んで思った。
元気が出るのはハッピーエンドとは限らない。
ハッピーエンドで元気が出るとも限らない。
わたしたちは、いつでも、希望が見えなくなったり、目の前に悲しさ悔しさ苦しさを据えながらもそちらへ歩き出したり、少しだけしあわせになったりしながら、生きてかなきゃならない。
行き先を決めるのも、速度も方法を決めるのも結局は自分なのかもしれないけれど、何かに縋るのは悪いことじゃないよ。
今日もまたひとつ物語に心が救われたような気持ちです。
ありがとう。
つくろわない言葉に心がキリリとして、また嬉しい悔しい敵わなさに、自分がどんなにか浅はかであるのか思い知らされてしまいます。
嘘はできるだけ吐きたくないなあ。
本を読むのも音楽を聴くのも誰かとお話をするのも同じようであったらと願います。いつでも。